美容外科の展望・アンチエイジング

美容外科のクリニックの多くが、現在最も力を入れているのが、いわゆる「アンチエイジング治療」ではないでしょうか。現代日本社会が高齢化に向かうスピードは加速こそすれ、緩まることはなさそうです。遅かれ早かれ、社会活動を行う成人の多くが「高齢者」に分類されるという社会がすぐそこまで来ているのです。これを絶望的視野から見るか、あるいは社会の成熟を礼賛するかは意見の分かれるところでしょうが、実際に近い将来、あるいは現在「高齢者」と呼ばれる立場にある人たちにとって、これは他人ごとではありません。

人は誰しも、いつまでも若く美しくありたいものです。容姿の上での美醜というのは地域・時代によっていくらでも変遷するものですが、少なくとも「若さ=美」という図式は古今東西変化することはないでしょう。若いということは、それだけで特権なのです。そうした若さの持つ美しさを永遠にとどめるための軌跡の技術、それこそが美容外科なのです。

たとえば容姿について、言葉は悪いですがまあ「十人並み」という人がいたとして、その人が順調に歳を重ねれば、これは普通に「老いた姿かたち」になるわけです。これを良とするか、美しいとするかはまた別の問題ですし、別の哲学です。ここで問題にしたいのはあくまで「若返り」なのです。美容外科で若返りをほどこした結果、十年若返ったとします。六十歳の人が五十歳に。五十歳の人が四十歳に。この十年という重みはなかなか凄いものがあります。

人は若いというだけで充分美しいのです。十年若返るということが、その人をどれほど生き生きと輝かせるか。また、そうやって生き生きと輝いている生命力のもたらす美は、単に容姿の整っているどうこうを超えた、オーラを放つものなのです。美容外科で若返るという場合、さらにある程度、理想美にバランスを取る作業も当然行われるわけですから、これはもう実質、十五年〜二十年は若返ると考えていただいていいでしょう。

美容外科なら、そんな奇跡の若返りが、しかもプチ整形で出来てしまう。というのが今日行なわれている「アンチエイジング治療」の主流なのです。いわゆるプチ整形で治療できる分野の拡がりも近年目覚ましく「ここまで出来るのか」と目を見張るばかりです。現実的にユーザーの年齢が高齢化してくれば、治療そのものも患者に出来るだけ負担をかけない治療法が望ましいわけで、そうした観点からもプチ整形はまさに理に適ったアンチエイジングの手法と言えるでしょう。こうした傾向は今後ますます発展進化していくはずなのです。